事業所訪問

今回の訪問先は、樋口保温さん。「保温、ホオン、ほおん・・・何を保温するの？どんなお仕事なんだろう？」と、頭の中に？マークをいっぱい浮かべながら、まずは港区にある事務所にお伺いしました。

「現場を見ないとよくわからないでしょ？」という樋口社長のありがたいお言葉に甘えて現場を見せて頂くことになっていたので、さっそく四日市へ。

Ｉ．Ｃから港方面に向かって行くと右も左も工場、四日市コンビナートに到着です。今回はいくつかある現場の中から上野製薬の四日市工場に連れて行って頂きました。
車を降りると安全第一、ヘルメット着用です！（なんとピッカピカのヘルメットを用意して頂いていました、ありがとうございます♪　） 　工場内には大きなタンクがいっぱい！そこからは無数にのびる配管。それらには見慣れない薬品名が書いてあります。私達は周りをキョロキョロと見渡しながら、社長の後をついて行きました。

普段は、絶対に立ち入ることができない場所なのでドキドキです。「ここのタンクの中で化学反応がおこっているんだよ。温度が下がると化学反応がうまくおこらなくなるから保温をするんだよ。」と、樋口社長に教えて頂きました。
なるほど！化学反応を起こすために保温するんですね。温度は中の薬品にもよるそうですが300℃という高温のものもあるそうです。それらの薬品が通る配管をロックウールや石膏などの保温材で覆う、そしてタンクの中の薬品は化学反応の結果、私たちが普段手にするような化粧品や食品の添加物になるのです。

樋口社長にお仕事をされる上での苦労をお伺いすると、「4月は定期修理があるから人手不足になるんだよね」というお言葉。普段は、保守・メンテナンスをされているそうですが、4月には工場がストップし、タンクや配管の取替え工事をされるそうです。
「でもね、そういう時はいつも外注さんが助けてくれるから」と樋口社長。人望がある社長の下には仲間がすぐに集まってくれるんですね！

そんな社長はもちろん、社員さんからの信頼も大！定着率も高い！年に一度ある社員旅行の出席率もほぼ100％なんだそうです。（ちなみに旅行の行き先は、上海やバンコク･･･羨ましいなぁ。） 樋口社長の社員さんに対する信頼も大！「ここの現場は任せてるから」というお言葉が何度も。
「でも難しいお仕事ですし、信頼できるようになるまでは色々教えたりと大変でしたよね？」という私の言葉に、樋口社長は「教えてないよ、仕事は見て盗め！だよ、職人だからね！」と。

確かにその通りですよね。職人さんに限らず、自ら学んでいく姿勢が大事なんですよね。 まだまだ覚えることがいっぱいの私には身にしみる言葉でした。

取材：三輪・川合