事業所訪問

今回は海部郡蟹江町に事務所を置かれる有限会社フジカンさんを訪問しました。

イオン株式会社の資源回収センターを見せていただけるとのことで、社長の「５３０ナンバー号（ゴミゼロ？社長の誕生日も５３０だそうです）」に乗り換えて三重県多度町へ向かいました。

多度にある回収センターには毎日、中部地区のイオン、マックスバリュー約２５０店舗から排出された発砲スチロール、トレー、ペットボトル、缶等が運ばれてきます。
年中無休の店舗から運ばれてくるのですから莫大な量です。例えば、発砲スチロールは、1日約１トン（ウィング車で１台半分。１個あたりが軽いのでカサが多い！）。
フジカンさんに相談が来る前にイオンさんは、２社ほどに依頼したようですが、処理が追いつかず、トラックホームまで進出してしまい困り果てていたそうです。
そこでフジカンさんの出番です。すぐに問題点を見つけ、２〜３か月で問題解決。現在、減溶機が２基と破砕機・梱包圧縮機が各１基設置され１日に１．５トンが処理できるようになったそうです。
発砲スチロールはあっという間に細かくなりスーパーのレジ袋や畳の原料に様変わりです。

その他にも上田社長は、知人と一緒に中国で別法人をつくり、１万坪の土地に３棟の工場を建てられたそうです。
そこで一般廃棄物処理等の許可を取り日本で処理されたプラスチックを中国で再生し（梱包用ラップや回収ＢＯＸのゴミ袋）日本に輸入をし始めたそうです。
他にもベトナムやインドネシア・マレーシアにもあるとか・・。

依頼があったら、迷わず受ける！
「先ずは、やらないと何も始まらないでしょ。」「できる人がいるのだから、自分でも何とかなる（同じ人間だから）。そうでしょ？反応が遅いのは駄目だからね。」と笑顔で話される社長。
もちろん受けた以上しっかり成果を出します。今回伺ったイオンさんからの話しも普段からの人とのつながり、信頼関係があるからこそです。
イオンあるところにフジカンのルートあり！！今後、中部地区だけではなく関東や信越にも回収センターの設置予定もあるそうです

多度のセンターは、夜中も稼動しており、機械の調子が悪くなると社長自ら修理をすることもあり、飲みに出かけていてもタクシーを飛ばして見に行くこともあるそうです。
仕事に対する責任、熱意が伝わってきます。「じっとしているのは嫌いだから何でも自ら動く！」と話される社長には、まだまだやりたいことが沢山あるそう。

現在、２０名ほどの従業員さんがみえます。パワフルな社長の行動力に戸惑う従業員さんもいるのではないでしょうか。
「ひとつの事柄でも、色んな考え方、発想があるんだよ。」「できません。分かりませんじゃなくて考えることが大切。」
苦労を苦労と思わず、次への発展と考え行動され、活き活きとしておられる社長の今後が楽しみです。