事業所訪問

今回は事務局から車で５分程の「ショートステイ山王」老人介護施設を訪問しました。
平成１５年開設ということもあり、施設は4階建てのとても綺麗で落着いた雰囲気です。

「１階が受付と浴室、そして居室のある２,３階はどの部屋も４人１部屋の大部屋です。大忙しの介護師さんが皆さんの状況を一目で把握できるように！それにたくさんのほうが楽しいし、やっぱり誰だって一人は寂しいですよね。そういった理由から個室は設けていません。
気前の良い虎岩施設長、愛称トラさんのお言葉に甘え、私達も皆さんと同じ給食を実際にご馳走になりました。
この日の献立は、豆腐の味噌汁・豚肉とはくさいの煮物・里芋の煮物・きゅうりとワカメの酢の物・白いご飯かお粥か選ぶことができます。

お味は…どちらかと言えば薄口で、肉も薄切りで、どれもこれも喉に通りやすい大きさ。
でも思っていたより普通に私達が食べるものと大きく変わらないかも？それでも喉に通らない場合は、ミキサーで液状にします。
昔は、味噌汁の豆腐も細かく刻みすぎて、なにが入っているのか分からない位だったそうです、
「でも栄養を摂取するために摂る。ではなくご飯を食べているという」
そんな心優しき施設長の意見で最近は食感のある、少し大きめサイズになったそうです。

手前は、介助が必要な方が座ります。その奥は自分で食べられるおじいさん、おばあさんの席です。ここで生活をする方の8割が痴呆だそうです。

正直なところ、どのように皆さんに接してよいのか戸惑ってしまい、『こんにちは』と声を掛けるのが精一杯でした。
ショートステイということで、最短１泊２日からのOK!!　週末だけ利用される方、逆に平日のみの方とそれぞれのライフスタイルでお集まりになります。 浴室は、車椅子に乗ったまま、横になった状態で…楽な姿勢で湯船に浸かれるような設備が整っています。　 でも、大変なことも多いそうです。
介護する側にも、される側にも身体に負担がかからないようにと考案された大変便利なものですが、普及はまだ最近です。

昔はどのようにしていたのだろう？かと・・きっと大変だったに違いありません。
それにこの設備投資にどのくらいかかったんだろう？でも自分の身内が入居することを考えたら、このくらいは当然だと思ってしまうかも？
介護とは人と人の助け合い、社会に貢献してなんとかかんとか…そんなのはキレイ事。すごくお金がかかる、そして人材教育が最も大変な事業です。

虎さんは必ず新入社員に聞きます
「糞を素手でつかめるか？その後カレーが食べられるか？」
仕事に本気とはこう言うことでしょう。
お金であってお金じゃないんです。